その鍵となるのが、パートナーとの連携だ。「例えばLPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク1つとっても、SIGFOX、NB(Narrow Band)-IoT、IEEE 802.11ahなど、ユーザーが望む規格はさまざまだ。われわれはパートナーと連携することで、こうした要望に応えることができる。つまり、IDKは、多数のメーカーの異なるソリューションを、(IDKという)エコシステムの中に、いかにまとめるかということに他ならない」(Somo氏)
Somo氏は、「これは、十数年前の当社からは考えられないビジネスモデルだ。当時はディスクリートなどの汎用品を提供するだけでよかったが、今は、8万4000品種にも上る製品を取り扱い、特定の用途などに向けてそれらを組み合わせてエコシステムやプラットフォームを構築していく。ただ、常に根底にあるのは、顧客のTime-to-Marketの短縮だ」と続けた。
ON SemiconductorでIoT Business Unitの責任者を務めるWiren Perera氏は、IDKの今後の拡張について、「シールドの追加によって拡張しやすいというのが、IDKの長所だ。もっと多くのセンサーが必要ならば、そのようなシールドをラインアップに加えればよい。AltairやIBM以外のクラウドにもネイティブでサポートする必要が出てきたら、もちろんそれも検討する」と述べ、IDKの拡張に力を入れていくことを示唆した。
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