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マイコン大手Infineon Technologiesの埋め込みフラッシュメモリ技術福田昭のストレージ通信(97) STが語る車載用埋め込み不揮発性メモリ(10)(2/2 ページ)

» 2018年04月05日 11時30分 公開
[福田昭EE Times Japan]
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車載用、産業用、スマートカード用で実用化

 HS3P技術は車載用、産業用、スマートカード用に実用化されている。車載用では、コード格納用のフラッシュメモリと、データ格納用のEEPROM(フラッシュメモリによってEEPROMの動作をエミュレーションしている)がある。

 車載用マイコンに搭載したHS3Pフラッシュメモリでは、4Mバイトのコード格納用フラッシュメモリと、64Kバイトのデータ格納用EEPROMを内蔵した製品がある。動作温度範囲が−40℃〜+125℃と広い。

 コード格納用フラッシュメモリのアクセス時間は30ナノ秒、プログラム速度は2Kビット/195マイクロ秒、書き換え可能回数は1000サイクルである。データ格納用EEPROMのアクセス時間は100ナノ秒、プログラム速度は64ビット/65マイクロ秒、書き換え可能回数は50万サイクルである。

65nm世代のHS3P技術による埋め込みフラッシュメモリの用途と概要 出典:STMicroelectronics(クリックで拡大)
65nm世代のHS3P技術による埋め込みフラッシュメモリを内蔵する、車載用マイコン「TC27xT」の例 出典:STMicroelectronics(クリックで拡大)

次回に続く

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