テクトロニクスでは、DMM6500型をベースにマルチチャンネル測定に適したデータロガー(データ収集システム)「DAQ6510型」も製品化。DAQ6510型は、DMM6500型のほぼ全ての機能を備えた上で、チャンネル拡張用プラグインカードスロット2つを備え、最大80チャンネルまでのマルチチャンネル測定に対応できる(DMM6500型は最大10チャンネル対応)。
プラグインカードとしては、従来機種も対応してきた7700シリーズプラグインスイッチモジュールに対応している。データ収集テストのセットアップも、タッチパネルインタフェースで行え、PCに接続することなく、すばやくテストを開始することが可能。グラフ表示も最大20チャンネルまでテストを中断することなくリアルタイム表示できる。USBメモリスロットを備え、試験結果データは内蔵メモリとUSBメモリの双方に記録でき、バックアップデータを手軽に作成できるようになった。
DMM6500型とDAQ6510型の発売に合わせて、DMM6500型、DAQ6510型の他、ソースメジャーユニット(SMU)や試験用電源などさまざまな計測器を、最大8台まで同時に制御し、測定データ表示できる機器制御ソフトウェア「ケースレーKickStart 2.0」も発売した。テクトロニクスでは「テストにかけられる時間は短くなっており、エンジニアが計測器について深く理解する時間もなくなってきている。PC不要で、直感的に操作できるDMM6500型、DAQ6510型、さらに簡単に複数の計測器をセットアップできるKickStart 2.0を通じて、テストに関する課題を解決する」としている。
新製品の価格は、DMM6500型が13万9000円(税別)、DAQ6510型が21万3000円(同)、KickStart 2.0が2万7800円(同)となっている。テクトロニクスでは、あす2018年4月18日に開幕する「テクノフロンティア 2018」(4月18〜20日、千葉・幕張メッセ)に出展し、DMM6500型、DAQ6510型の展示を実施する予定としている。
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