励起用光パルスの出力を変化させて、試作したDFBレーザーの光出力がどのように変化するかを実験で測定した。光パルスの出力を上げていくと、あるところ(しきい出力)から、DFBレーザーの光出力が急激に上昇した。しきい出力の値は37mWである。
励起用光パルスの出力が215mWのときに、DFBレーザーの光出力の波長特性(スペクトル)はかなり鋭いピークを描くようになった。ピーク波長は1028nm、サイドモード抑圧比(SMSR:Side Mode Supression Ratio)は28dBである。光パルスによってレーザー発振を励起できたといえる。
今後の課題は、電流注入によってレーザー発振を確認することや、信頼性をテストすることだ。将来における研究の発展を期待したい。
(本シリーズは完結しました。次回からは別テーマとなります)
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