EE Times Japan 浜島さんは、他に半導体製造装置/材料業界の課題として認識しているものはありますか?
浜島氏 業界として、どう人材を確保していくかが、大きな問題だと認識しています。特に、日米の半導体製造装置/材料業界は、この課題が顕著になっています。
米国の場合、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表される企業に、人気が集中し、人材が奪われています。
日本の場合には、半導体業界に対するイメージがあまり良くないことが要因かと思っています。世界的な競争力を維持している半導体製造装置/材料業界の実情が、全く認知されていません。
和田木氏 半導体製造装置/材料業界は、エンジニアにとって数少ない夢のある業界なのに、あまり認知されていませんよね。
実力主義で、グローバルで活躍できる仕事であり、産業自体もとても伸びている。しかも、中国からは1億円を上回るような高額年収でのオファーも……。こんなに夢のある業界はないですよね……。
SEMIとして、人材確保に向けてどのような活動をされていますか?
浜島氏 人材確保は、2018〜2019年の重点施策として、SEMIグローバルで取り組んでいます。具体的には、世界7地域グループでワークフォースデベロップメント(WFD)というプロジェクトを立ち上げています。日本でも、メンバー企業の中から有志を募り、WFDを立ち上げ、活動をスタートしています。その活動の一貫として、毎年、SEMICON JAPANで実施している学生、若手エンジニア向けプログラム「MIRAI GAKKO」を今回、一層強化します。
今回のMIRAI GAKKOでは、大学生、高専生による研究開発展示の他、学生、若手向けの講演会や交流会を実施する他、業界の先輩がガイドを務めるブースツアーも実施し、業界に対する理解を深めていただく予定です。
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