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ルネサス、米国でIDT統合完了、シナジー具現化を強調「ルネサス エレクトロニクス・アメリカ」運営開始

ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2020年1月6日、買収したIntegrated Device Technology(IDT)の米国内での統合が完了し、同月1日付で「ルネサス エレクトロニクス・アメリカ(Renesas Electronics America)」として運営を開始した、と発表した。ルネサスの社長兼CEO(最高経営責任者)柴田英利氏は、「両社のシームレスな統合により、今後さらにデジタルとアナログのシナジー発現を加速させ、より深く、より広い顧客へ高競争力、高付加価値の新ソリューションを提供するとともに、新市場開拓を推進していく」としている。

» 2020年01月06日 15時30分 公開
[永山準EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2020年1月6日、買収したIntegrated Device Technology(IDT)の米国内での統合が完了し、同月1日付で「ルネサス エレクトロニクス・アメリカ(Renesas Electronics America)」として運営を開始した、と発表した。ルネサスの社長兼CEO(最高経営責任者)柴田英利氏は、「両社のシームレスな統合により、今後さらにデジタルとアナログのシナジー発現を加速させ、より深く、より広い顧客へ高競争力、高付加価値の新ソリューションを提供するとともに、新市場開拓を推進していく」としている。

「統合シナジー」のソリューション100種類提供

 ルネサスは、2018年9月、「補完性が高い製品獲得によるソリューション提供力の強化」「事業成長機会の拡大」を狙いとして、約7300億円でIDTを買収すると発表。関連する国において必要となる当局の承認取得などを経て、2019年3月30日に買収を完了している。

 ルネサスのマイコン/SoC(System on Chip)と旧IDTの広域なアナログ製品を補完的に組み合わせたソリューション「ウィニング・コンビネーション」は、買収完了後9カ月で既に100種類ほど提案しているという。ルネサス エレクトロニクス・アメリカのPresident、Sailesh Chittipeddi氏は、「統合シナジーの具現化は着実に進捗している。今回ルネサスとIDTが名実ともに一体となったことで、より一層網羅的で付加価値の高いソリューションを提供していく」と述べている。

 旧IDT製品は、現在量産中または開発中の製品、それらの派生品やマイナーチェンジ品を除き、2020年1月からルネサスブランドとして販売される。また、今回の法人統合に伴い、米国では既に全拠点がルネサスロゴを掲げているという。同社は、「引き続きアジアと欧州内における法人統合を進め、2020年後半には旧IDT子会社は原則として全て『Renesas』を冠した社名に変更し、オーガニックな成長を加速させていく」としている。

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