村田製作所が通期見通しを上方修正、巣ごもり需要などで:Huawei規制、「他セットメーカー需要がカバー」(2/2 ページ)
業績を第2四半期単体(2020年7〜9月)でみると、売上高は第1四半期と比べ30.1%増の4252億円、営業利益も56.2%増の802億円、純利益も52.3%増の603億円と大幅に増収増益となっている。
こうした状況から、同社は、上記のように通期見通しを上方修正した。同社は、COVID-19からの市況回復がスマホ、車載市場で早まったことや、PC関連需要が拡大したことにより、モジュールやコンデンサーなどの売り上げ増加が見込まれる、と説明している。ただ、下期については、引き続きスマホや車載向け部品需要増が見込まれるものの、上期の旺盛な需要の反動減および、下期後半にかけPC向け需要が一巡すると想定されることから上期比では減収を予想しているという。
2020年度通期の業績予想 出典:村田製作所
同社は当初、2020年のスマホ市場(出荷台数)を前年比10%減になるとみていたが、同7%減の12億8000万台程度と見直したという。このうち5Gスマホ出荷台数についても当初の2億4000万台という予想から、3億台程度に見直している。自動車市場についても、出荷台数が同20%減にまで減少するとみていたが、現時点では同15%減の7100万台程度という見方に変わった。
部品需要予測について 出典:村田製作所
なお、米国のHuaweiに対する輸出規制に関しては、同社会長の村田恒夫氏は、「数字については開示できないが、スマホ関連では他のセットメーカーの需要がカバーしており、あまり大きな影響はでていない」と説明している。
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村田製作所の子会社である東北村田製作所は、2022年3月に鹿沼工場を閉鎖する。鹿沼工場が担当していたリチウムイオン二次電池電極の生産などは、東北村田製作所本宮工場が引き継ぐ。
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村田製作所と帝人フロンティアは、2020年6月4日、人が動く力を電気エネルギーに変換し抗菌性能を発揮する圧電繊維「PIECLEX(ピエクレックス)」を開発したと発表した。両社は、PIECLEXの研究開発および製造、販売を行うジョイントベンチャー「PIECLEX」を設立。抗菌以外の機能開発も進め、2025年度に売上高100億円を目指す。
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村田製作所は、3D MEMS慣性力センサー「SCCシリーズ」として、「SCC3100/SCC3200シリーズ(4軸)」と「SCC3300シリーズ(5軸)」を新たに追加した。自動車の横滑り防止装置(ESC)などの用途に向ける。
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5G、車の電装化への期待は変わらず。
- 新型コロナ影響で2020年度は減収減益に、村田製作所
村田製作所は2020年4月30日、2020年3月期(2019年度)通期決算および、2021年3月期(2020年度)通期業績見込みを発表した。同社は2020年度、売上高は前年度比6.8%減の1兆4300億円、営業利益は同17.1%減の2100億円、純利益は同18%減の1500億円の減収減益を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響などを踏まえたもので、同社会長兼社長の村田恒夫氏は、「極めて先行きが不透明な中、短期的な経営のインパクトの最小化と、中長期的な成長機会の備えの両面を意識しながら事業運営を行っていく」と述べた。
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