リコー電子デバイスは、車載機器や産業機器に向けた耐圧42Vの降圧DC-DCコンバーターIC「R1271シリーズ」を発売した。
リコー電子デバイスは2020年11月、車載機器や産業機器に向けた耐圧42Vの降圧DC-DCコンバーターIC「R1271シリーズ」を発売した。
R1271シリーズは、位相補償と出力監視用帰還抵抗を内蔵しており、少ない外付け部品で動作する。しかも、スイッチング周波数は2MHzと高周波である。インダクタンス2.2μHのインダクターを使用できるため、より小さい実装面積で済むという。
また、エンジン始動時などに入力電圧が低下した場合でも、自動で発振周波数を最小4分の1に下げて出力電圧を維持する「デューティーオーバー機能」を搭載した。さらに、放射ノイズを低減させる「スペクトラム拡散(SSCG)機能」を備えており、ピーク雑音を抑えることができる。
入力電圧範囲は3.6〜30V、出力電圧は3.3/5.0V、出力電圧精度は±1.0%である。出力電流は1A、スタンバイ電流は4μA。動作温度範囲は民生品で−40〜105℃、産業機器や車載アクセサリー、一般電装品向けは−40〜125℃となっている。
パッケージは、リードレスながらはんだ接合部を外観検査できる「ウェッタブルフランク構造」の「DFN3030-12B」(外形寸法は3×3mm)で供給する。隣接ピン間ショートに配慮したピン配置で、一段と安全性を高めた。リードピンタイプの「HSOP-18」も開発中である。サンプル価格(1000個購入時の単価)は200円。
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