そしてDRAMの利益率は約45%であり、NANDフラッシュメモリもわずかながら利益を出している、とHandy氏は講演で述べていた。DRAMは値下げの余地がかなりある、ということだ。
また2020年における価格の推移をCOVID-19関連の出来事と結び付けたスライドを示していた。まず2020年1月23日に中国の武漢が封鎖された。同年2月24日には、イランの周辺国が相次いでイランとの国境を封鎖した。同年3月10日にはイタリア政府が全土の封鎖を始めた。同年3月中旬から下旬には、米国の各州が相次いでロックダウンを開始した。価格の推移を見る限り、これらの動きが、DRAMとNANDフラッシュメモリの価格に影響を与えたとは考えにくい。
用途別の需要(出荷台数ベース)を前年比で見ていくと、スマートフォンは減少し、データセンターは増加し、デスクトップPCは減少し、ノートPCは増加した。全体の需要は堅調に伸びている。
(次回に続く)
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