PALTEKは、高性能FPGAコンピュータ「HPFC」をベクトロジーと共同で開発し、販売を始める。4K/8K映像の伝送やリモート制御、医療画像診断、ロボット制御などの用途に向ける。
PALTEKは2021年3月、高性能FPGAコンピュータ「HPFC」をベクトロジーと共同で開発し、販売を始めると発表した。4K/8K映像伝送やリモート制御、医療画像診断、ロボット制御などの用途に向ける。
HPFCは、PALTEKが販売中のFPGAコンピューティングプラットフォーム「M-KUBOS」と、Xilinx製アクセラレーターカード「Alveo U50」で構成される。Alveoは最大4基まで接続することができるという。AlveoはHBM2メモリを搭載しており、毎秒800Gバイトを超えるメモリ帯域幅を可能にした。
HPFCは、プロセッサとしてクアッドコアの「Arm Cortex-A53」とデュアルコアの「Arm Cortex-R5」を、OSは「Ubuntu 18.04」を搭載した。また、インタフェースとして、「3G/6G/12G-SDI」や「HDMI1.4/2.0/2.1」「DisplayPort1.2/1.4」「100Gネットワークインタフェースカード」などをサポートしている。製品は19インチ2Uラックの筐体で供給する。消費電力は約300Wである。
また、PythonでFPGAを利用するためのフレームワーク「PYNQ」に対応。Jupyter Notebookを用いWebブラウザよりPythonでプログラマブルロジック上のハードウェアを制御することができる。さらに、慶應義塾大学の天野英晴教授が提唱するマルチFPGAシステム「FiC」にも対応。HPFCを連結させると複数台による並列計算が可能となる。
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