KLA、自動車用ICの製造に特化した検査装置を発表:製造工程での歩留まりと信頼性向上
KLAは、自動車向けICの製造工程における歩留まりと信頼性向上を支援する欠陥検査システム3種類とインラインスクリーニングソリューションを発表した。
KLAは2021年6月、自動車向けICの製造工程における歩留まりと信頼性向上を支援する欠陥検査システム3種類とインラインスクリーニングソリューションを発表した。
新製品は、生産性を高めたパターンウエハー検査装置「8935」、ブロードバンドプラズマパターンウエハー検査装置「C205」、パターン無しウエハー検査装置「Surfscan SP A2/A3」および、インラインPATスクリーニングソリューション「I-PAT」である。
KLAの新製品群
Surfscan SP A2/A3は、DUV光学系と高度アルゴリズムを組み込んだ装置で、製造プロセスでの欠陥を発見し除去することができる。C205は、研究開発と生産ラインの立ち上げなどに向けた検査装置で、ブロードバンド照明とNanoPoint技術を採用したことで、重要な欠陥を高い感度で検出できる。8935は光学技術とDefectWise AIソリューションを採用した検査装置。量産時にさまざまな重要欠陥を捕捉できるという。
一方、I-PATはKLA製の検査装置やデータ解析装置上で動作するツール。8935を含む8シリーズやPumaレーザースキャニング検査機で収集したデータを基に、欠陥の特徴を抽出。その上で、SPOT生産プラットフォームのカスタマイズされた機械学習アルゴリズムとKlarity欠陥管理システムの統計分析機能を活用して、母集団から外れている欠陥を識別。欠陥の可能性があるICチップを、サプライチェーンから排除することができるという。
- 2021年の半導体新工場着工数19件、22年も10件の計画
SEMIは2021年6月22日(米国時間)、半導体工場に関する予測レポート「World Fab Forecastレポート」の最新版を公開し、2021〜2022年の着工を予定する半導体新工場建設計画が世界で29件あることを明らかにした。
- 自動車業界と半導体業界はIC需要予測でもっと連携を
エレクトロニクスサプライチェーンは、さまざまな弱点を抱えているため、調達のエキスパートでさえ、その複雑な問題に悩まされることが多い。自動車業界は2021年初頭から、車載用マイコンをはじめさまざまな半導体チップが不足するという、半導体ライフサイクルの非常事態に直面している。
- 半導体製造装置、前年同期比で51%増と大幅伸長
SEMIによると、2021年第1四半期(1〜3月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額は、235億7000米ドルとなった。前期(2020年第4四半期)に比べ21%の増加、前年同期(2020年第1四半期)に対しては51%増と大幅に伸長した。
- 半導体不足で200mm工場の生産能力が急成長へ
半導体の製造装置および材料の業界団体であるSEMIが2021年5月25日(米国時間)に発表した調査によると、200mmウエハー工場の生産能力が、2020〜2024年までに17%増に当たる月産95万枚を増加し、過去最高となる月産660万枚に達するペースで拡大しているという。
- ファウンドリー投資が続く半導体業界
世界の半導体メーカーは、製造施設の拡張や稼働率の詳細を明らかにしていないが、市場予測によると、主にメモリ需要の回復によってフロントエンドの生産能力が着実に増加する見通しだという。
- 半導体製造装置市場、過去最高の712億米ドル
半導体製造装置(新品)の2020年世界総販売額は、過去最高の712億米ドルとなった。2019年と比べ19%の増加となる。SEMIが発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.