現在、「3D XPoint」メモリの分野では、Intelの「Optane」だけが唯一の選択肢であるため、3D XPointの導入を加速し、エコシステムを構築していくには、プレイヤーたちにサポートを提供する必要がある。
現在、「3D XPoint」メモリの分野では、Intelの「Optane」だけが唯一の選択肢であるため、3D XPointの導入を加速し、エコシステムを構築していくには、プレイヤーたちにサポートを提供する必要がある。
このようなプレイヤー企業の1つが、MemVergeである。同社のCEO(最高経営責任者)を務めるCharles Fan氏は、米国EE Timesのインタビューに応じ、「今後数年の間に、幅広い種類の永続性メモリ(パーシステントメモリ)を推進していく上で、膨大なチャンスが到来するだろう。現在台頭しているデータ集約型のアプリケーションは、大規模なデータ処理と高速な読み書きを同時に必要とする。このため、メモリ/ストレージ間で実際にデータが移動する、ストレージI/Oの性能に対するプレッシャーが強まっている」と述べている。
また同氏は、「問題は、メモリの速度と永続性が不十分なためにストレージが必要とされているという点だ。データ用のバケットが2つある場合、データを行き来させなければならない。将来的には、たとえ10〜20年の年月を費やしてでも、バケットを1つにすることでストレージI/Oを不要にしたい」と述べる。
「メモリは今後、データインフラの中でますます重要な役割を担うようになるだろう。アプリケーションの中でも、特にデータ集約型アプリケーションは、メモリから実行されるようになる見込みだ。Optaneは、メモリの大型化や低価格化、永続性の向上などを実現する、重要かつ飛躍的な進歩を実現したといえる。しかしそこには、Optaneをはじめとする新しいメモリ/ストレージと接続できるCXL(Compute Express Link)のようなインターコネクトが求められる」(同氏)
またFan氏は、「CXLの登場により、メモリ性能の新しいピラミッド構造が出現した。最新のホットデータは、CPUに近接したHBM(High Bandwidth Memory)で動作するが、ホットデータは、DDRバスに接続された別の種類のメモリで動作する。ヘテロジニアスなプロセッサとメモリは、CXLファブリックで相互接続されるが、DDRやHBMほど高速ではない」と述べる。
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