5Gデバイスのエコシステムについても、藤原氏は、「急速に拡大し続けており、これまでのセルラー技術の世代の発展を凌駕(りょうが)している」と説明している。同氏は、300機種以上の5Gスマホが商品化されていることやそれに合わせて価格も下がり続けていること、半導体不足の影響もうまく乗り切り2021年のスマホ出荷台数が前年比7%増の見込みであることを説明。
また、2021年後半には、ネットワークやデバイスに商用の5GネイティブVoNR(Voice over New Radio)サービスが導入され、チップセットレベルでSAモードのミリ波対応が追加される見込みという。さらに、キャリアアグリゲーション(CA)の展開や、NR CA機能保有チップセットとデバイスが2021年第2四半期から利用可能になったことなどにも言及した。
5Gの人口カバレッジは、2020年末の時点では15%だったのが、2021年には25%となり、2026年までには60%に達する見込みで、「5Gは史上最も速く展開が進む移動通信技術だ」という。
5Gをカバレッジの構築は、「6GHz以下(サブ6)の新規周波数帯域」「ミリ波周波数帯域」「既存の4G帯域の置換」と大きく3つの展開方法に分けられる。藤原氏は、「米国は3つ全てで5G化を進めるが、欧州は既存4G帯域の5G化がメイン、中国、韓国は新規周波数帯域だけで大きな自己カバレッジを賄う、といように、国ごとにかなり差がある」と説明した。
5Gは確かに高速だが「いまだに4Gにつながる方が多い」
5Gは屋内通信が課題に、各社が製品開発を急ぐ
ローカル5G活用をサポートするサービス開始、富士通
パンデミックで通信市場のトレンドにも変化
勢いづく5G、2025年には契約数が26億件に
オンガラスアンテナで5G通信、高速走行中に8Gbps達成Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング