日清紡マイクロデバイスは、車載機器向けに低ノイズ、高リップルリジェクション(PSRR)で、ソフトスタート機能を備えたLDOリニアレギュレーターIC「NR1640シリーズ」の販売を始めた。
日清紡マイクロデバイスは2022年1月、車載機器向けに低ノイズ、高リップルリジェクション(PSRR)で、ソフトスタート機能を備えたLDOリニアレギュレーターIC「NR1640シリーズ」の販売を始めた。
自動運転などに対応する自動車には、CMOSイメージセンサーを始め、さまざまなセンサーが搭載されている。高精度なセンシングが要求されるこれらのセンサー用電源には、低ノイズで高いPSRRなどが求められる。
NR1640シリーズは、独自のウエハープロセス技術と回路のレイアウト技術を用いることで、高PSRRと超低ノイズ特性の両立を実現した製品である。PSRRは80dB(f=1kHz)、出力ノイズは6.0μVrms(10Hz〜100kHz)を達成した。
ソフトスタート時間は、55/110/220/440マイクロ秒/Vの4つから選択することができる。これにより、複数の電源ラインを備えたシステムのシーケンス制御や突入電流の低減が可能となり、システムを安全に起動することができる。
NR1640シリーズは入力電圧範囲が2.7〜5.5V(6.5V定格)、出力電圧範囲は2.5〜4.8V(0.1V単位、内部固定)、出力電流は200mAである。動作温度範囲も−40〜125℃と広く、全動作温度範囲で出力電圧精度±1.5%を達成した。
サンプル価格(1000個購入時の参考単価)は180円、パッケージは外形寸法が2.9×2.8×1.1mmのSOT-23-5-DCで供給する。製造は同社やしろ事業所(兵庫県加東市)で行い、月産100万個規模を予定している。
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