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リコー電子デバイス、DC-DCコンバーターICを発売光発電素子に特化した蓄電用

リコー電子デバイスは、光発電素子に特化した蓄電用の昇圧DC-DCコンバーターIC「R1810シリーズ」を発売した。

» 2021年06月03日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

動作電流は600nA、起動電力は最小9.0μW

 リコー電子デバイスは2021年6月、光発電素子に特化した蓄電用の昇圧DC-DCコンバーターIC「R1810シリーズ」を発売した。

R1810シリーズの外観

 新製品は、入力動作電圧を最小0.2Vに設定することができる。このため、アモルファスシリコン太陽電池や色素増感太陽電池など、さまざまな1セルの太陽電池を用いた蓄電が可能となる。無負荷時の動作電流は600nA(代表値)と極めて小さく、66%(出力電流5μA時)の効率と、最小起動電力9.0μW(VMPSET=0.5V、VSET=2.6V)を実現した。出力電圧範囲は2.3〜4.5V、出力電圧精度は±5.0%である。

 この他、発電素子の電力が最大のところで電力を取り出す「最大電力点制御機能」や、電力供給が無い場合でも2次電池側にたまった電荷を無駄にしない「逆流防止機能」を搭載することで、効率よい電力の取り出しを可能にした。

 また、入力電圧や出力電圧を監視して信号を出力する「パワーグッド(PG)機能」を備えている。これによって蓄電レベルを把握することができ、後段のパワーシーケンス制御が容易になるという。

 パッケージは外形寸法が3.50×2.70×0.60mmのDFN2735-14と、2.88×1.68×0.36mmのWLCSP-15-P1を用意した。サンプル価格(1000個購入時の単価)は770円。

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