Bloombergは2022年1月25日、NVIDIAがArm買収を断念する方向で調整していると報じた。
Bloombergは2022年1月25日、NVIDIAがArm買収を断念する方向で調整していると報じた。Bloombergによれば、NVIDIAは「関係各方面に買収が完了することは期待していないと語った」という。
ソフトバンクグループがArmをNVIDIAに最大400億米ドルで売却すると発表したのは2020年9月のことだ。発表当時、買収完了は2022年3月ごろになると見込んでいたが、いまだに規制当局の承認は進んでいない。中でも強固なのは英国で、NVIDIAによるArm買収をめぐり調査を続けており、2021年11月にも「調査を拡大する」と報じられたばかりだ。
この案件は、NVIDIAと同じ米国のハイテク大手からも反対されている状況で、FTC(米連邦取引委員会)に至っては、提訴するとまで表明した。
NVIDIAとArmの幹部は、発表直後から顧客を回り、説明と説得を重ねてきたが、懸念を払拭するのは容易ではなかったようだ。
なお、現時点ではソフトバンクグループ、NVIDIA、Armのいずれからも何も公式な発表や見解は発表されていない。
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