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ソニー、イメージセンサーなど好調で増収増益半導体/部品不足の影響続くが(1/2 ページ)

ソニーグループは2022年2月2日、2022年3月期(2021年度)第3四半期(2021年10〜12月)決算を発表した。イメージセンサーや映画分野で大幅な増収、増益があり、売上高は前年同期比13%増の3兆313億円、営業利益は同32%増の4652億円とのあった。売上高、営業利益はともに第3四半期業績としては過去最高という。

» 2022年02月03日 09時00分 公開
[永山準EE Times Japan]

 ソニーグループは2022年2月2日、2022年3月期(2021年度)第3四半期(2021年10〜12月)決算を発表した。イメージセンサーや映画分野で大幅な増収、増益があり、売上高は前年同期比13%増の3兆313億円、営業利益は同32%増の4652億円とのあった。売上高、営業利益はともに第3四半期業績としては過去最高という。

左=2021年度第3四半期業績/右=2021年度第3四半期のセグメント別業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ

 同社は今回、2021年度通期業績見通しについても、営業利益を前回(2021年10月時点)から1600億円増の1兆2000億円、純利益は同1300億円増の8600億円に上方修正した。なお、売上高見通しは9兆9000億円と前回から変更はなかった。

巣籠り需要減や部品不足影響が大きかったEP&S分野

 分野別にみると、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)分野では巣籠り需要減や部品供給不足による製品販売台数の減少などから、売上高は前年同期比2%減の6869億円、営業利益は為替の好影響や製品ミックスの改善はあったものの、主に減収の影響により同233億円減の800億円となった。

 同社副社長兼最高財務責任者(CFO)の十時裕樹氏は、「幅広いカテゴリーにおいて深刻な部品の供給不足により市場の需要に十分答え切れていない状況が続いており、この影響は第4四半期においても継続すると見込んでいる。部品確保は2022年度においても当分野の最重要課題の1つであり引き続き全力で取り組んでいく」と述べた。

エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)分野の2021年度第3四半期業績と通期見通し[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ

 なお、同分野の通期見通しについては、売上高を前回予想から800億円増の2兆3600億円、営業利益を同200億円増の2100億円にそれぞれ上方修正した。同社によると、2021年度の営業利益率は8%を上回る見込みといい、十時氏は、「これまで進めてきた収益性改善に向けた取り組みの成果が着実に実現できている」と強調した。

 テレビのパネル価格の急激な下落による製品市場価格への影響についても、2021年度第3四半期は、「当初懸念していた水準に比べ限定的だった」(同社)という。また、欧米や中国を中心に大画面化が進んだことにより、テレビの平均販売価格も同年度第2四半期と同等レベルを維持できたとしている。

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