Marvell Technology(以下、Marvell)は、クラウドに最適化した最新のシリコンフォトニクスプラットフォーム「400G DR4」の生産体制が整ったことを明らかにした。400G DR4は、増大する帯域幅の需要と人工知能や機械学習に依存した高度なアプリケーションに対応するように設計されている。
Marvell Technology(以下、Marvell)は、クラウドに最適化した最新のシリコンフォトニクスプラットフォーム「400G DR4」の生産体制が整ったことを明らかにした。400G DR4は、増大する帯域幅の需要と人工知能や機械学習に依存した高度なアプリケーションに対応するように設計されている。
シリコンフォトニクスによって、Marvellのトランシーバーは、ビットあたりのコストを削減すると同時に、市場投入までの時間を短縮できるという。
Marvellの光および銅接続グループのシニアバイスプレジデント兼CTO(最高技術責任者)を務めるRadha Nagarajan氏は、「シリコンフォトニクスは、標準的なシリコン業界のツールセットを活用することができる。つまり、200mmウエハーで光デバイスを構築できるため、量産が可能になる。これは、重要なことだ。さらに、生産の高速化も可能となる。光検出器と変調器の両方をスタンドアロンレーザーよりも高速に構築できる。これにより、全体的なコストを削減できる可能性が開かれるが、それは性能次第である。コストは全て性能に関連する」と述べている。
Marvellの400G DR4シリコンフォトニクスプラットフォームは、4つの低損失送信マッハツェンダー変調器と、4つの高応答性受信フォトダイオードを搭載する。さらに、4つのトランスインピーダンスアンプ(TIA)とアナログコントローラーIC、56Gbaudのレーザードライブを内蔵した独自の低消費電力7nm PAM4 DSP「Porrima」を備える。Marvellは、「これらは全て、顧客が現在の手法を超えてクラウドデータセンターを拡張するのに役立つ」と主張している。
Nagarajan氏は、「従来の光インターコネクトはレーザーが搭載されているだけで、ユーザーがレーザーを変調する。こうした従来の光インターコネクトは、特定のデータレートで失速する。データレートが高くなれば、異なる種類の変調器が必要になるため、外部変調器を用いることになる。変調器を駆動するにはドライバーが必要で、受信側に光検出器が搭載されている。シリコンフォトニクス集積回路は、変調器と検出器およびドライバーとトランスインピーダンスアンプへのバックエンドを組み合わせている」と説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.