日清紡マイクロデバイスは、スピーカードライバーIC「NA1150」を開発し、CRI・ミドルウェア製サウンドミドルウェア「CRI D-Amp Driver(ダンプドライバー)」と組み合わせ、車載用途に向けた「音声再生ソリューション」を提案していく。
日清紡マイクロデバイスは2022年5月、スピーカードライバーIC「NA1150」を開発し、CRI・ミドルウェア製サウンドミドルウェア「CRI D-Amp Driver(ダンプドライバー)」と組み合わせ、車載用途に向けた「音声再生ソリューション」を提案していくと発表した。
自動車業界では「自動運転」を可能にする要素技術の開発が進む。運転者に正確な情報を伝えるための音声出力機能もその1つである。NA1150とCRI D-Amp Driverを組み合わせたソリューションは、低コストで高音質の音声出力を可能にするという。
NA1150は、Hブリッジ回路を1チップ化し、シンプルな回路構成で高品質な音声再生を実現。D-AコンバーターがなくてもPWM信号をスピーカーへ直接入力することによって音声出力が可能となる。スピーカーの断線などを事前に検知する負荷診断機能や各種保護機能も搭載した。外付け部品が少なくて済むため、実装基板における占有面積を削減することができるという。
一方、CRI D-Amp Driverは、組み込みマイコンに適したミドルウェア。組み込みマイコンのポート出力信号(PWM信号)で、高い品質の音声再生を可能にした。
両社は当面、車載用途に向けて2023年以降にも量産を始めるが、民生機器や医療機器といった用途にも提案していく計画である。
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