定格電流20A対応チップフェライトビーズを量産:大電流対応のノイズ対策部品
村田製作所は、定格電流20A対応チップフェライトビーズ「BLE32SNシリーズ」を開発、量産を始めた。電気自動車(EV)や産業機器などにおける大電流対応のノイズ対策用途に向ける。
村田製作所は2022年8月、定格電流20A対応チップフェライトビーズ「BLE32SNシリーズ」を開発、量産を始めた。電気自動車(EV)や産業機器などにおける大電流対応のノイズ対策用途に向ける。
BLE32SNシリーズの外観 出所:村田製作所
BLE32SNシリーズは、独自の内部電極や材料、構造設計を最適化した。これによって、チップタイプのノイズ対策部品としては初めて、定格電流値20Aを実現した。EVやハイブリッド車(HEV)のDC-DCコンバーターやオンボードチャージャなど、大電流を扱う電力変換回路や電源回路のノイズ対策に適しているという。
直流抵抗値は0.6mΩ以下と小さく、発熱を抑え消費電力を削減することが可能である。外形寸法は3.2×2.5×2.0mm(3225サイズ)で、実装スペースや使用する部品点数を削減することができる。使用温度範囲は最大125℃の3製品の他、最大150℃の2製品も用意している。
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村田製作所は2022年3月8日、生産子会社の出雲村田製作所が、イワミ工場(波根)で新生産棟の建設を同年3月24日に開始すると発表した。総投資額は約120億円で、積層セラミックコンデンサーの中長期的な需要に対応できる体制の構築を目指す。
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