村田製作所、RFフィルター技術のResonantを買収完了:フィルター市場の地位を強固に
村田製作所は2022年3月29日、RFフィルターの開発、設計を手掛ける米国Resonantの買収を、同月28日に完了したと発表した。村田製作所は、「村田製作所がSAWフィルターやI.H.P.SAWフィルターなどの電子部品で培ってきたフィルター技術やプロセス技術、モノづくり力をResonantの『XBAR』技術と融合させ、さらに優れた高周波フィルターを提供する」としている。
村田製作所は2022年3月29日、RFフィルターの開発、設計を手掛ける米国Resonantの買収を、同月28日に完了したと発表した。村田製作所は、「村田製作所がSAWフィルターやI.H.P.SAWフィルターなどの電子部品で培ってきたフィルター技術やプロセス技術、モノづくり力をResonantの『XBAR』技術と融合させ、さらに優れた高周波フィルターを提供する」としている。
村田製作所は2019年10月、圧電単結晶薄膜を活用する高周波/高耐電力対応が可能なResonantの独自フィルター技術であるXBAR技術を用い、村田製作所が特定の周波数に対応する高周波フィルターを独占して開発する契約をResonantと締結。共同開発を進めていた。そして2022年2月、村田製作所の米国子会社の完全子会社として設立した買収目的子会社を通じ、約3億米ドルで買収を行うという今回の計画を発表した。
村田製作所は、「XBAR技術は、今後ますます拡大していく高周波帯において、高減衰、低損失、急峻性といった特性を高いレベルで実現しているため、従来技術ではノイズとして受信せざるを得なかった信号をさらに抑制することができる。5G(第5世代移動通信)などの高速で快適な無線通信を実現するために極めて重要な技術だ」とコメントしている。
- 仙台村田製作所、100%再生可能エネルギー利用工場に
村田製作所は2022年3月25日、生産子会社である仙台村田製作所(仙台市)において同年4月1日から使用電力のすべてを再生可能エネルギーに転換すると発表した。
- 2方向へ電波放射可能なミリ波5G用アンテナモジュール、村田製
村田製作所は2021年10月14〜15日、オンラインで説明会を行い、オンライン展示会「CEATEC 2021 ONLINE」(2021年10月19〜22日)に出展する製品について説明した。同社は、今回、2方向への電波放射が可能なミリ波5G(第5世代移動通信)小型アンテナモジュール「LBKAシリーズ」を初展示する。
- 村田製作所、RF回路の省電力技術を持つEta Wirelessを買収
村田製作所2021年9月3日、RF回路の省電力化技術を有する米国Eta Wirelessを買収した、と発表した。村田製作所は「これまでRF回路向け電子部品で培ってきた設計技術とEta Wirelessが有する『Digital ET』技術とのシナジー効果により、さらに優れたRF製品の提供を目指す」としている。買収額は1.5億米ドル(約165億円)だ。
- 村田製作所、0603MサイズのPTCサーミスター開発
村田製作所は、外形寸法が0.6×0.3×0.3mm(0603Mサイズ)と極めて小さいPTCサーミスター「PRF03BB541NB7RL」を開発、6月から量産を始める。
- 村田製作所、ミライセンスを買収し完全子会社化
村田製作所は、3D触力覚技術を活用したハプティクスソリューション技術を提供するミライセンスを買収し、完全子会社とする。
- 「世界最小」SAWデバイスを製品化、村田製作所
村田製作所は2019年7月16日、従来製品に比べサイズを24〜37%小型化したSAW(Surface Acoustic Wave/表面弾性波)デバイスを製品化し、量産を開始したと発表した。同社では、SAWデバイスとして「世界最小サイズを実現すると同時に、従来品と同等以上の特性を持つ」としている。
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