タムロン、小型軽量のカメラモジュールを発売:感度を高め、新たな機能も追加
タムロンは、小型で軽量のカメラモジュール「MP3010M-EV」を発売した。従来製品に比べ、感度をさらに向上させ、新たな機能を追加することで幅広い撮影の要求に対応する。
タムロンは2022年8月、小型で軽量のカメラモジュール「MP3010M-EV」を発売した。従来製品に比べ、感度をさらに向上させ、新たな機能を追加することで幅広い撮影の要求に対応する。
MP3010M-EVの外観 出所:タムロン
同社は2016年より小型軽量の多用途ズームカメラモジュール「MP1010/MP1110シリーズ」を発売。これまで、さまざまな産業機器やドローンなどに搭載されてきた。MP3010M-EVは、従来製品の後継機と位置付ける。
MP3010M-EVは、外形寸法が33×43×59mm、重さは約70gで、従来製品とほぼ同一サイズとした。取り付け穴寸法や穴位置も従来機種と同じである。また、光学10倍ズームレンズを採用している。
性能や機能は大幅に改善している。今回採用したイメージセンサーは、最低被写体照度が0.1lx(1/30秒、絞り1.8、50%カラー)である。さらに、屋内や屋外の夜間撮影に適した「Day/Night機能」や、EIS(電子防振機能)なども搭載している。
この他、デジタルFULL-HDビデオや、アナログSDビデオ(NTSC/PAL)のLVDS出力に加え、HDMI Type D(Micro HDMIコネクター)を備えた。これにより、HDMIインタフェース経由での映像出力が可能になった。
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