ロームは2022年11月1日、2022年3月期(2022年度)上半期(4〜9月)決算を発表した。売上高は前年同期比16.7%増の2599億1200万円と過去最高売り上げを更新した。営業利益は同46.0%増の504億300万円になった。今回の結果を受け、2022年5月に発表した通期の売上高予想を5100億円から5200億円に、同じく営業利益予想を760億円から900億円に上方修正した。
ロームは2022年11月1日、2022年3月期(2022年度)上半期(4〜9月)決算を発表した。売上高は前年同期比16.7%増の2599億1200万円と過去最高売り上げを更新した。営業利益は同46.0%増の504億300万円になった。今回の結果を受け、2022年5月に発表した通期の売上高予想を5100億円から5200億円に、同じく営業利益予想を760億円から900億円に上方修正した。
社長兼CEOの松本功氏は「パワー半導体やアナログ半導体は不足感が高いので今後も伸びていくだろう。特に自動車のxEV関連では需要が伸びているため、しっかりとその需要に対応していきたい」と述べた。
用途別売上高では、自動車向けが国内での生産台数減の影響を受けつつも、xEV分野での伸長が上回り前年同期比21.9%増になる1015億円になった。産業機械向けは同20.7%増、コンピュータ&ストレージ向けは同28.1%増と成長した。
地域別売上高では、各地域とも自動車向け製品がけん引する形で伸長し、国内は前年同期比9.6%、欧州は同32.9%、中国は同21.6%、米州は同40.9%成長した。ロームは、「今後も国内市場への注力は変わらないが、海外の自動車用半導体の需要は増加している。中国の新型コロナウイルス感染症対策によるロックダウンや、ロシアのウクライナ侵攻などの不透明な状況には注視しつつ、増加する需要に応えていきたい」としている。
製品別の2022年度第2四半期(7〜9月)3カ月の売上高は、半導体素子は前年同期比21.0%増の558億円、モジュールは同19.9%増の92億円、LSIは同22.8%増の622億円となった。LSIの好調要因について松本氏は、「製品およびポートフォリオ絞って販売を行った結果で、売り上げに加え利益率も22%まで伸ばせた」と説明した。
今後について松本氏は「(各種製品の)さらなる生産強化のため、期初に想定していた通期1000億円の設備投資計画から200億円増額し、通期1200億円投資する予定」とし、「現状では施設の増設などの予定はなく、この投資は既存の工場や施設の生産力向上、高騰するエネルギーコストの削減のために活用する予定だ」と続けた。年間1200億円の設備投資は2001年度の設備投資額1250億円に迫る過去最高水準の投資になる。
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