ボッシュ・センサーテックは、水中や過酷な環境でも利用可能な大気圧センサー「BMP585」を発表した。スマートウォッチなどウェアラブル機器の用途に向ける。
ボッシュ・センサーテックは2023年1月、水中や過酷な環境でも利用可能な大気圧センサー「BMP585」を発表した。スマートウォッチなどウェアラブル機器の用途に向ける。
BMP585は、高い精度を実現している既存の大気圧センサー「BMP581」と同じ機能を搭載しながら、耐液ジェルカバーを採用したことで海水や塩素水、化学物質に対する耐性を向上させた。このため、ウェアラブル機器以外でも産業機器における液面検知や掃除機などの目詰まり検知にも対応することができるという。
BMP585の主な仕様は、相対精度が±0.06hPa、絶対精度が±0.5hPa(代表値)である。また、温度係数オフセット(TCO)はわずか±0.5Pa/K(代表値)で、RMSノイズは0.08Pa@1000hPa(代表値)となっている。しかも、12カ月間の長期ドリフトは±0.2hPaである。
消費電力も小さい。1Hzデータレートでわずか1.3μA(代表値)であり、バッテリーの使用時間を大きく延ばすことが可能である。ディープスタンバイモードでは0.55μAとなっている。この他、インタフェースとしてI2C、I3CおよびSPIを用意した。
パッケージは外形寸法が3.25×3.25×1.86mmの金属ふた付き9端子LGAで供給する。発売は2023年第2四半期(4〜6月)に始める予定となっている。
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