古河電気工業は、光デジタルコヒーレント通信に向けた超小型狭線幅波長可変光源「Nano-ITLA」の帯域を拡張し、「Super C-band」と「L-band」に対応する製品を新たに開発した。
古河電気工業は2023年2月、光デジタルコヒーレント通信に向けた超小型狭線幅波長可変光源「Nano-ITLA」の帯域を拡張し、「Super C-band」と「L-band」に対応する製品を新たに開発した。
通信基幹網やデータセンター間での通信トラフィック量が急増している。これに対応するため、光デジタルコヒーレント方式による超高速伝送システムの導入が進んでいる。高速化に伴ってチャネル当たりに必要な帯域も増大し、伝送可能なチャネル数が減少することが懸念されており、全体の帯域を広げる必要があるという。
同社は、導波路設計の最適化などにより、Nano-ITLAの広帯域化を実現した。従来品の「C-band」(191.300〜196.100THz、4.8THz幅)に加え、新たに「Super C-band」(190.675〜196.675THz、6THz幅)と「L-band」(186.350〜190.700THz、4.35THz幅)にも対応可能とした。
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