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Cortex-M85搭載MCUでAI動作実演、23年中にリリースembedded world 2023(2/2 ページ)

» 2023年03月23日 09時30分 公開
[永山準EE Times Japan]
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コード不要、10分ほどでIoTプロトタイプ開発

 ルネサスは2023年3月1日に提供開始を発表した、クラウドベースの設計プラットフォーム「クイックコネクトスタジオ」のデモも展示していた。

クラウドベースの設計プラットフォーム「クイックコネクトスタジオ」のデモ[クリックで拡大] クラウドベースの設計プラットフォーム「クイックコネクトスタジオ」のデモ[クリックで拡大]

 クイックコネクトスタジオは、同社が2021年に発売した「クイックコネクトIoT」がベースとなっている。クイックコネクトIoTはPmod、Arduino、MIKROEなどの標準インタフェースを備えたハードウェアのプラットフォームであり、マイコンボードと各種センサーなどのモジュールの実物を組み合わせたうえで、統合開発環境「e2 studio」を用いてシステムプロジェクトを自動生成する流れとなっていた。

クイックコネクトスタジオとクイックコネクトIoTの概要[クリックで拡大] クイックコネクトスタジオとクイックコネクトIoTの概要[クリックで拡大]

 今回のクイックコネクトスタジオは、クラウド上に用意されたGUI(Graphical User Interface)上で、マイコンボードや各モジュールをドラッグ&ドロップで配置/接続可能だ。その後、数クリックでハードウェアの構成に応じたテンプレートのプロジェクトファイルを自動生成。e2 studio経由で、同じ構成にした実物のボードにインポートすれば、動作確認ができる。これらの作業は10分ほどで完結できる。

実際のデモの様子。左がクイックコネクトスタジオの画面で、右が接続していた実ボード[クリックで拡大]

 GUI上では、実物のボード/モジュールに近いグラフィックを表示。コードの記述も不要であり、ルネサスのデバイスやツール、開発ワークフローに関する知識が無くても迅速にプロトタイプ設計、検証が可能となるとしている。説明担当者は、「エンジニアだけでなく、企画者や営業でも、直感的に操作し、提案ができるようになる環境を整えていきたいという思いがあった」と語っていた。

クイックコネクトスタジオの特長について[クリックで拡大]

 なお、クイックコネクトスタジオは第1弾では、マイコンがRA2E1(Arm Cortex-M23ベース)とRA6M4(Cortex-M33ベース)の2つ、通信モジュールが、BLE用の「DA14531」とWi-Fi用の「DA16200」の2つ、センサーは、温湿度センサーの「HS3001」、ガス流量センサーの「FS1015/FS3000」の2つへの対応となっており、今後、拡充していく予定だ。また、デバッグ環境やGithub連携によるバージョン管理、ChatGPTによる自動コード生成機能などの搭載も目指すとしている。

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