ルネサス エレクトロニクスの2023年12月期第1四半期業績(Non GAAPベース)は、売上高が3597億円(前年同期比3.7%増)、営業利益が1248億円(同108億円減)、当期純利益が1075億円(同173億円増)となった。
ルネサス エレクトロニクスは2023年4月27日、2023年12月期(2023年度)第1四半期(1〜3月)業績(Non GAAPベース)を発表した。売上高は3597億円(前年同期比3.7%増)、営業利益は1248億円(同108億円減)、営業利益率は34.7%(同4.4ポイント減)、当期純利益は1075億円(同173億円増)となった。なお、為替影響を除いた純利益は1068億円(同10億円減)としている。
同社は2023年2月、PC、モバイル、コンシューマー向けを中心とした調整局面が続くことなどを要因として、2023年度第1四半期の業績が前四半期比マイナスとなる予測を発表していた。今回の業績はこの予測通り、売上高、営業利益が前四半期減となったものの、売上高は為替の好影響などで予想比1.3%増、売り上げ総利益率は主に自動車向けの製品ミックス改善の影響から、予想比1.7ポイント増。営業利益率も予想比で2.2ポイント増となっている。
第1四半期の業績を前四半期比でみると、売上高は産業・インフラ・IoT向けで13.8%減と大きく低下、結果として全体では8.1%減となった。売り上げ総利益率は生産回収減と製造費用の増加を、主に自動車向けの製品ミックス改善によって相殺し0.2ポイント増に。結果、営業利益率は前四半期からフラットで着地した。
同社は、2023年度第2四半期の業績予想も発表した。売上高は前年同期比4.5%減(為替影響を除いた場合、同8.7%減)、前四半期比0.1%増の3600億円(±75億円)、売り上げ総利益率は、前年同期比3.1ポイント減、前四半期比では0.7ポイント減の55.5%、営業利益率は前年同期比6.5ポイント減、前四半期比2.7ポイント減の32.0%と予想している。
売上高については自動車向け、産業・インフラ・IoT(モノのインターネット)向け事業ともに前四半期比と第1四半期と同水準で推移することを見込む。売り上げ総利益率は、一部製品ミックス改善があるものの、生産回収の減少を主要因に前四半期比マイナスとなるという。営業利益率の減少は、季節性の営業費用増の他、2023年4月の従業員の昇給による人件費増などが影響するとしている。
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