インフィニオン テクノロジーズ ジャパンは「SENSOR EXPO JAPAN 2023」(2023年9月13〜15日、東京ビッグサイト)で、3次元(3D)磁気センサーやミリ波レーダーを用いたソリューションを展示した。
インフィニオン テクノロジーズ ジャパン(以下、インフィニオン)は「SENSOR EXPO JAPAN 2023」(2023年9月13〜15日、東京ビッグサイト)で、3次元(3D)磁気センサーやミリ波レーダーを用いたソリューションを展示した。
3次元磁気センサー「TLE/TLI/TLV493Dシリーズ」はホール素子を使用していて、小型かつ低消費電力で360度回転や直線運動を計測できるという。
ホールセンサーを使って3次元の複雑な動きを検出するには、X軸/Y軸/Z軸のそれぞれに対応する3個のホールスイッチが必要になるが、インフィニオンの3次元磁気センサーでは、3個のホールスイッチを同一の小型パッケージ内に実装している。低消費電力であることも特長で、電源オフ時の待機電力は「使い方を工夫すると7nA程度まで低減できる」(説明担当者)という。小型パッケージと低消費電力設計により、バッテリー式の携帯機器にも搭載しやすいという利点がある。
車載向け、民生機器向け、産業機械向けなど用途に応じたラインアップをそろえていて、電動車椅子や建設機械などに使用できるという。ブース担当者は「3Dの磁気センサーが市場に多く出回っている中で、インフィニオン製品の特長は用途に応じて豊富なラインアップがあることだ」と説明していた。
ブースでは、ジョイスティックを用いた評価キットが展示された。
60GHzレーダーセンサー「BGT60UTR11AIP」「BGT60LTR11AIP」「BGT60TR13C」はアンテナを内蔵しているので、設計の手間とコストを削減できるほか、モジュールの小型化に貢献する。高周波であるほどアンテナサイズは小さくできるため、24GHzレーダーセンサーでは難しかったアンテナ内蔵パッケージが実現したという。
人感検出やトラッキング、ジェスチャー検出やバイタルセンシングに応用でき、主にIoT(モノのインターネット)分野での利用を想定する。
「アンテナ内蔵で小型なので、既存の家電製品への搭載も容易だ。インフィニオンではネットワーク機器も展開しているので、センサーと組み合わせてソリューションとして提案していきたい」(同社担当者)
ブースでは、インフィニオンと日清紡マイクロデバイスが共同開発したレーダーモジュールを展示し、人の出入りを検知/計測する様子を紹介していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.