RapidusはTenstorrentと協業し、2nmプロセスベースのエッジAI(人工知能)アクセラレーターの開発/製造を行うと発表した。国際連携によって、生成AIを含むエッジ推論処理専用のエッジAIアクセラレーター開発を推進するという。
Rapidusは2024年2月27日、Tenstorrentと協業し、2nmプロセスベースのエッジAI(人工知能)アクセラレーターの開発/製造を行うと発表した。国際連携によって、生成AIを含むエッジ推論処理専用のエッジAIアクセラレーター開発を推進するという。
この協業は、経済産業省が「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)を採択した研究テーマのうち、「2nm世代半導体技術によるエッジAIアクセラレーターの開発」の枠組みの中で行う。なお、経産省はこの研究テーマに280億円を支援する。
協業の中で、TenstorrentはCPUチップを開発し、アクセラレーターチップの開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が立ち上げた「AIチップ設計拠点」(AIDC)が担う。Rapidusは2nmプロセスベースの最先端ロジック半導体を製造する技術の有効性を引き出し、その製造を行うことを目指す。
Tenstorrentは2nmノードレベルのAIエッジデバイス開発で必要とされるRISC-V CPU設計技術および、チップレットIP(Intellectual Property)を有している。一方、Rapidusは設計支援/前工程/後工程を一貫して行うことで短TATでの半導体製造を実現する「Rapid and Unified Manufacturing Service(RUMS)」の構築を目指している。Rapidusは、「RUMSによる製品設計/製造は、Tenstorrentの設計技術ポテンシャルを最大限に引き出すために有効だ」と述べている。
2023年11月、RapidusとTenstorrentは2nmプロセスベースのAIエッジデバイス領域での半導体IPに関するパートナーシップ合意を発表していた。今回の協業はそのパートナーシップの事例となるという。
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