Microchipは、ニューラルネットワークのスパース最適化技術を提供する「Neuronix AI Labs」および、車載ネットワークのオープンスタンダード「ASA Motion Link(ASA-ML)」仕様に準拠した製品などで強みを持つ「VSI」を買収した。
Microchipは2024年4月、ニューラルネットワークのスパース最適化技術を提供する「Neuronix AI Labs」および、車載ネットワーク(IVN)のオープンスタンダード「ASA Motion Link(ASA-ML)」仕様に準拠した製品などで強みを持つ「VSI」を買収したと発表した
Neuronix AI Labsは、画像分類や物体検出、セマンティックセグメンテーションといった作業を高い精度で実行しながら、電力消費やサイズ、計算量の削減を可能にする、ニューラルネットワークのスパース最適化技術を提供している。この技術を、Microchip製のミッドレンジFPGA「PolarFire」やSoC(System on Chip)に展開することで、AI(人工知能)/ML(機械学習)処理能力を数倍に高めることが可能となるという。また、FPGAの設計フローに関して深い知識がない技術者でも、業界標準のAIフレームワークを使って強力な並列処理機能を利用できるようになるという。
一方、VSIは車載ネットワークのオープンスタンダード「Automotive SerDes Alliance(ASA)」に基づいた車載ネットワーク仕様「ASA-ML」に準拠した製品などを提供している。自動車用レーダーやカメラ、LiDARモジュールなどの需要が拡大する中で、標準化されたASA-ML対応製品を採用する自動車メーカーも登場した。
Microchipは、VSIを買収することで「ASA-ML」が加わり、「Ethernet」や「PCIe」を含め、主要なIVNに対応するデバイスを供給することが可能となったとしている。
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