島津製作所は、出力6kWの青色半導体レーザー光源「BLUE IMPACT」を開発した。この光源には加工対象に合わせ照射ビームの形状を調整できる「オンデマンドプロファイル制御技術」を実装している。EV(電気自動車)用部材で要求が高まる純銅材の溶接加工などの用途に向ける。
島津製作所は2024年5月、出力6kWの青色半導体レーザー光源「BLUE IMPACT」を開発したと発表した。この光源には加工対象に合わせ照射ビームの形状を調整できる「オンデマンドプロファイル制御技術」を実装している。EV(電気自動車)用部材で要求が高まる純銅材の溶接加工などの用途に向ける。
6kW青色半導体レーザー光源は、新たに開発した1kW青色半導体レーザー光源と、6台の光源から出力されるレーザー光を結合するための加工ヘッドで構成される。1kW青色半導体レーザーの出力ファイバーは長方形(200×400μm)のコア形状とした。これにより、全域で均一に熱を伝えることができ、かつ照射面積の拡大で高輝度化が図れるため、安定した高速加工が行えるという。
さらに、束ねたレーザー6台の出力や照射位置をそれぞれ独立制御できるオンデマンドプロファイル制御を実装した。この技術により、加工対象物の形状に合わせて照射するレーザー光の強さを変えることができ、高品質の溶接加工が可能となった。
島津製作所は現在、大手工作機械メーカーと協力し、開発した技術の早期実用化に取り組んでいる。
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