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ミニLEDとマイクロLEDディスプレイ市場、2031年には7930万台にTVやスマートウォッチ用がけん引

矢野経済研究所は、ミニLEDディスプレイとマイクロLEDディスプレイの世界市場(出荷ユニット数量)を調査した。2031年の市場規模は、ミニLEDディスプレイが5796万4000台、マイクロLEDディスプレイは2138万台となり、全体で約7934万台に達すると予測した。

» 2024年05月27日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

ミニLEDディスプレイ、今後はTV向けが市場成長をけん引

 矢野経済研究所は2024年5月、ミニLEDディスプレイとマイクロLEDディスプレイの世界市場(出荷ユニット数量)を調査し、用途別の市場動向を発表した。これによると、2031年の市場規模はミニLEDディスプレイが5796万4000台、マイクロLEDディスプレイは2138万台となり、全体で約7934万台に達すると予測した。

 今回の調査対象となったミニLEDディスプレイは、100〜300μmサイズのLEDチップを画素として用いたディスプレイと、LCDバックライトユニットで用いられるディスプレイである。一方、マイクロLEDディスプレイは、サイズが100μm以下のLEDチップを採用したディスプレイである。調査期間は2024年1〜3月。

 2024年におけるミニLEDディスプレイ世界市場は、2023年比123.2%の1812万2000台と予測した。主な用途は、これまでタブレット端末が中心であった。ただ、Apple製タブレット端末は、ミニLEDパネルからOLEDパネルへの切り替えが本格化している。これに対し、近年はTV向けの需要が増加しているという。2024年にはTV用途が700万台を超える見通しで、今後はTV向けがミニLEDディスプレイの市場成長をけん引していくとみている。

 2024年のマイクロLEDディスプレイ世界市場は、2023年比297.6%の24万4000台と予測した。3インチ以下の小型電子デバイスやスマートウォッチ向け需要が拡大する。今後はスマートウォッチやAR(拡張現実)/VR(仮想現実)端末向けを中心に市場拡大が続くと予測した。特に、透明グラスに画面を表示する眼鏡型のAR端末向けでは、LEDoS(LED on Silicon)マイクロLEDディスプレイの比率が高まると見られている。

ミニLED/マイクロLEDディスプレイの世界市場規模予測 ミニLED/マイクロLEDディスプレイの世界市場規模予測[クリックで拡大] 出所:矢野経済研究所

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