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「3世代の製品を同時開発」 車載事業戦略を強化するTE需要増に即、応える(1/2 ページ)

タイコエレクトロニクスジャパンは「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」(2024年5月22〜24日/パシフィコ横浜)に出展した。会場では、メディア向けに事業戦略説明会を実施し、2023年5月に同社社長に就任した鶴山修司氏らが登壇した。

» 2024年06月14日 13時30分 公開
[半田翔希EE Times Japan]

 TE Connectivityの日本法人であるタイコエレクトロニクスジャパン(以下、TE)は「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」(2024年5月22〜24日/パシフィコ横浜)に出展した。会場では、メディア向けに事業戦略説明会を実施し、2023年5月に同社社長に就任した鶴山修司氏らが登壇した。

TE社長の鶴山修司氏 TE社長の鶴山修司氏[クリックで拡大] 出所:TE

 鶴山氏は冒頭、「『3ジェネレーション戦略』を掲げ、現在需要のある製品、近い将来需要が見込まれる製品、数年後に需要が見込まれるの3つの世代の製品開発/提供を同時に進め、TEがトレンドを創っていく」と語った。

 具体的な方法としては、「顧客とのコミュニケーションや、グローバルで得られる市場動向から将来的に需要が見込まれる製品を予測し、製品開発/生産に投資する。その際、初期投資を抑えることでリスクを下げつつ、需要が伸びてきた際にすぐに追加投資ができる準備を整えている。広いプロダクトポートフォリオをいち早く取りそろえるとともに、製造工程を積極的に自動化することでコストダウン(従来製品比で3〜5割減)にも取り組んでいる」(同氏)と説明した。

 TE Connectivityは、グローバルで3セグメント/11事業を展開している。中でも、自動車は売上高の6割を占める主力分野だ。日本における自動車分野での戦略について、同社 日本/ASEAN地域 オートモーティブ 営業&マーケティング本部 本部長の木村英史氏は、「今までは、顧客の要望に応じてカスタマイズ製品の提供を行ってきたが、これからはプロダクトドリブンな事業展開をし、TEの標準品を市場に投入していく。今回展示しているカーモックは、当社の製品が自動車のどこに使われるのかを視覚的に認識してもらうために用意した」と説明した。

製品紹介用カーモックの展示 製品紹介用カーモックの展示[クリックで拡大]
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