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最大1500V対応の絶縁型双方向DC-DCコンバーター6台の直列接続で実現

TDKラムダは、「TECHNO-FRONTIER 2024」(2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)に出展し、絶縁型双方向DC-DCコンバーター「EZA11K」シリーズの新製品を展示した。直列接続ユニット「EZA11K-SU」を使用して6台を直列接続することで最大1500Vまで対応する。

» 2024年07月31日 13時30分 公開
[半田翔希EE Times Japan]

 TDKラムダは、「TECHNO-FRONTIER 2024」(2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)に出展し、絶縁型双方向DC-DCコンバーター「EZA11K」シリーズの新製品「EZA11K-320240S(直列接続用標準モデル)」「EZA11K-320240SFC(耐環境モデル)」と、直列接続ユニット「EZA11K-SU」を展示した。

 EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCは、昇圧/降圧が双方向で行える1U(ユニット)フルラックサイズの絶縁型双方向DC-DCコンバーターだ。高圧側の電圧範囲は240〜400V、低圧側の電圧範囲は150〜300V。電力変換効率は最大95%超で、最大定格出力は同社従来品の「EZA2500」シリーズと比較して4倍超の11kWだ。

 EZA11K-SUは、最大6台のEZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCを直列接続できる2Uラックサイズの直列接続ユニットだ。6台接続することで、最大1500Vまで対応できる。なお、6台直列接続した場合の最大出力電力は66kWだ。

EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCおよびEZA11K-SUの展示EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCおよびEZA11K-SUの展示 EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCおよびEZA11K-SUの展示。左=サーバラックから出した状態/右=サーバラックに入れた状態[クリックで拡大]

 昨今、太陽光発電などの再生可能エネルギー市場の拡大とともに、絶縁型DC-DCコンバーターの高圧化への要求が高まっている。しかし、高圧品の開発には時間を要する他、EZA2500シリーズでは直列接続に対応していないため、高圧化には限界があった。

 同社担当者は、今回展示した3製品の開発背景について「単体で1500Vに対応できる絶縁型双方向DC-DCコンバーターよりも、直列接続ユニットを開発する方が、開発期間が短くて済んだ。また、直列接続ユニットを使えば、必要なスペックに応じで接続台数を調整できることから、EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCおよびEZA11K-SUの開発に至った」とコメントした。

 EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCは既に量産中で、EZA11K-SUは2024年10月の量産開始を予定している。

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