TDKラムダは、「TECHNO-FRONTIER 2024」(2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)に出展し、絶縁型双方向DC-DCコンバーター「EZA11K」シリーズの新製品を展示した。直列接続ユニット「EZA11K-SU」を使用して6台を直列接続することで最大1500Vまで対応する。
TDKラムダは、「TECHNO-FRONTIER 2024」(2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)に出展し、絶縁型双方向DC-DCコンバーター「EZA11K」シリーズの新製品「EZA11K-320240S(直列接続用標準モデル)」「EZA11K-320240SFC(耐環境モデル)」と、直列接続ユニット「EZA11K-SU」を展示した。
EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCは、昇圧/降圧が双方向で行える1U(ユニット)フルラックサイズの絶縁型双方向DC-DCコンバーターだ。高圧側の電圧範囲は240〜400V、低圧側の電圧範囲は150〜300V。電力変換効率は最大95%超で、最大定格出力は同社従来品の「EZA2500」シリーズと比較して4倍超の11kWだ。
EZA11K-SUは、最大6台のEZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCを直列接続できる2Uラックサイズの直列接続ユニットだ。6台接続することで、最大1500Vまで対応できる。なお、6台直列接続した場合の最大出力電力は66kWだ。
昨今、太陽光発電などの再生可能エネルギー市場の拡大とともに、絶縁型DC-DCコンバーターの高圧化への要求が高まっている。しかし、高圧品の開発には時間を要する他、EZA2500シリーズでは直列接続に対応していないため、高圧化には限界があった。
同社担当者は、今回展示した3製品の開発背景について「単体で1500Vに対応できる絶縁型双方向DC-DCコンバーターよりも、直列接続ユニットを開発する方が、開発期間が短くて済んだ。また、直列接続ユニットを使えば、必要なスペックに応じで接続台数を調整できることから、EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCおよびEZA11K-SUの開発に至った」とコメントした。
EZA11K-320240S/EZA11K-320240SFCは既に量産中で、EZA11K-SUは2024年10月の量産開始を予定している。
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