村田製作所の2024年度第1四半期(4〜6月)の業績は、売上高は前年同期比14.7%増の4217億円、営業利益は同32.5%増の664億円だった。AIサーバ向けの積層セラミックコンデンサー(MLCC)などの需要が旺盛だという。
村田製作所は2024年7月30日、2024年度第1四半期(4〜6月)の業績を発表した。売上高は前年同期比14.7%増の4217億円、営業利益は同32.5%増の664億円だった。
売上高は、コンピュータ向けのコンデンサーや高周波モジュール、モビリティ向けのコンデンサーやEMIフィルターが増加した。営業利益は製品価格の値下がりや固定費の増加による悪影響があったものの、円安の影響や操業度の回復による好影響があった。
村田製作所 コーポレート本部 本部長の南出雅範氏は今四半期の業績について「為替影響を除いておおむね想定通り。AIサーバ向けの需要は想定を上回った」と説明した。営業利益については「為替の影響に助けられたが、少し物足りないと評価している。今四半期は在庫を増やすつもりだったが、積層セラミックコンデンサー(MLCC)での調整などによって積み増しできなかった。生産体制が整っているので、第2四半期以降は増やしていける見込みだ」とした。
受注高は、前四半期比で増加した。円安の進行で外貨建ての受注残高の評価額が上がったことに加え、コンピュータ向けの需要が堅調だったことが主な理由だ。出荷額に対する受注額の割合を示すBBレシオは1.02で、前四半期に続いて1以上を維持している。
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