先端SiC技術やxEV用パワー半導体など紹介 三菱電機 : 「SEMICON Japan 2024」事前情報
三菱電機は、エレクトロニクス製造の国際展示会「SEMICON Japan 2024」に出展し、パワー半導体の事業戦略、先端のSiCパワー半導体技術、今後市場拡大が期待されるxEV用パワー半導体などを紹介する予定だ。
三菱電機は、エレクトロニクス製造の国際展示会「SEMICON Japan 2024」(2024年12月11〜13日、東京ビッグサイト)に出展する。ブースではパワー半導体の事業戦略、先端のSiC(炭化ケイ素)パワー半導体技術、今後市場拡大が期待されるxEV(電動車)用パワー半導体などを紹介する予定だ。
三菱電機のパワー半導体製品 出所:三菱電機
三菱電機は、「パワー半導体事業」を重点成長事業の1つとしている。ブースでは、この事業における取り組みの紹介に加え、過去から最新のパワー半導体ウエハー(シリコンおよびSiC)や、SiCパワー半導体の最新製品であるxEV用パワー半導体モジュール「J3シリーズ」なども展示する。
また、初日の12月11日には、TechSTAGE-ZEN(東7ホール)で開催されるパワーエレクトロニクスセミナー「パワーデバイスメーカーが語る開発動向と今後の戦略」(12時30分〜14時)において、三菱電機パワーデバイス製作所のChief Expert、多留谷政良氏が「パワー半導体デバイス製造の鍵となるプロセス装置・技術について」(13時30分〜14時)と題し講演する。さらにその後、同日14時30分から開催のセミナー「パワーエレクトロニクス アプリケーションの最新動向」でも、同社の先端技術総合研究所先進パワーデバイス技術部のChief Expert、西川和康氏が、「省エネに貢献するパワーデバイスの原理と最新動向」(14時30分〜15時10分)と題した講演を行う。
会期
2024年12月11日(水)〜13日(金)
会場
東京ビッグサイト
ブースNo.
3830
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