三菱電機は、産業用LV100タイプIGBTモジュールを用いたインバーターシステムの開発を支援するための情報提供を、2024年6月28日より始める。システム設計に必要な情報やパワー半導体の検証データなどを、同社ウェブサイトなどで提供していく。
三菱電機は、産業用LV100タイプIGBTモジュールを用いたインバーターシステムの開発を支援するための情報提供を、2024年6月28日より始めると発表した。システム設計に必要な情報やパワー半導体の検証データなどを、同社ウェブサイトなどで提供していく。
今回は、太陽光発電システムなどで用いられる大容量インバーターシステムの開発者に向けたサービス。試作機を開発する際に、提供されるデータを参考情報として活用すれば、部品選定から設計、製作、検証といった開発工程における設計者の作業負荷を軽減できるという。
具体的には、同社が設計したインバーター試作機「CM1200DW-34T搭載スタック」で得られたデータを提供する。この試作機は、100×140mmサイズの産業用LV100タイプIGBTモジュール(1700V/1200A)を3並列で搭載、システム容量は2MWである。提供されるデータには、インバーター試作機に搭載した部品リストや部品レイアウト、電気配線などの設計情報が含まれている。
また、パワー半導体モジュールなどにおける熱や短絡保護、電流バランス、サージ電圧といった特性について、実機での評価やCAE解析による検証データも提供する。これによって、モジュールやシステムレベルの評価、検証を行う技術者の負荷も軽減されることになる。
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