高温環境対応についても、コア材料の選定などによって環境温度は最大125℃、製品動作温度は最大155℃にまで対応可能となった。説明担当者は「カメラを含む基板の小型化によって近年かなり部品が密集傾向にある。それによって熱がこもり、高温環境にさらされるアプリケーションも増加している」と説明。今回の製品はそうしたアプリケーションに対応可能としている。
TDKでは下図の通り幅広い電流値、ビットレートに対応するPoCフィルター製品を用意する。今回の製品は3G〜12Gビット/秒(bps)ほどの広い通信速度に対応し、電流値ではこれまでなかった1000mA以上の部分で使用が可能になるとしている。なお、図内で青字で記載の製品および今回の製品(青枠で囲ったもの)は量産中で、その他の黒字で記載の製品は開発中のものだ。
TDKは「今後も車載PoC用インダクター開発を、巻線工法に加え、積層、薄膜の3種の工法を用いた最適化設計によって市場ニーズに対応した豊富なラインアップの拡充を行い、PoC伝送信号の品質向上に貢献していく」としている。
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