SandiskはWDと同様に、売り上げを3つの分野に分けて公表した。「クライアント(Client)」(直接販売、あるいは代理店経由の販売によるOEM向け)、「コンシューマー(Consumer)」(リテールその他の販売チャンネルによる一般消費者向け)、「クラウド(Cloud)」(パブリックあるいはプライベートのクラウド向け)、である。
「クラウド(Cloud)」(パブリックあるいはプライベートのクラウド向け)、「クライアント(Client)」(直接販売、あるいは代理店経由の販売によるOEM向け)、「コンシューマー(Consumer)」(リテールその他の販売チャンネルによる一般消費者向け)の分野別売上高[クリックで拡大] 出所:Sandiskが2025年5月7日に発表したリリースから筆者が抜粋したもの「クライアント」分野の売上高は前期比10%減、前年同期比10%減の9億2700万米ドルである。全体に占める割合は54.7%と半分を超える。
同分野の見通しは明るい。2025年(暦年)下半期はPC向けの需要が伸びる。Windows 10のサポート終了によるPCの入れ替え、コロナ禍の時期にPCを購入した層による更新、AI対応PCによる搭載ストレージ容量の拡大、などが需要増の理由だとする。
「コンシューマー」分野の売上高は前期比5%減、前年同期比は横ばいの5億7100万米ドルである。全体に占める割合は33.7%と約3分の1となった。「クラウド」分野の売上高は前期比21%減、前年同期比103%増の1億9700万米ドル、全体に占める割合は11.6%である。
コンシューマー分野ではプログレードのフラッシュメモリカードがコンテンツクリエイター向けに販売を拡大している。クラウド分野ではハイパースケール向けでビット換算のシェアが前年同期の8%から今期は12%に伸びた。またPCIe Gen5対応のエンタープライズ向けSSDがNVIDIAの認証を得た。
⇒「福田昭のストレージ通信」連載バックナンバー一覧
HDD専業となった新生WDの四半期業績、営業利益率30%前後を達成
HDD大手Seagateの業績、前年同期比では売上高が3割増、利益が3倍増に
自動車通信システムの国際標準に合わせた周波数割り当ての再編成
「見えない領域」の情報を通信によって取得する協調型自動運転
自動車の未来を創る自動運転技術と遠隔制御技術
Micronの四半期業績、前四半期比は減収も営業利益率は20%超を維持Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング