用途別の売上高では「SSD&ストレージ」(PC、データセンター、エンタープライズ向けSSDおよびメモリなど)向けが最も大きく、全体の55%を占める。売上高は前期比12.5%増、前年同期比10.8%減の2446億円である。
「スマートデバイス」(スマートフォン、タブレット、テレビなどの民生機器と車載機器)向けは全体の35%を占める。売上高は前期比99.0%増、前年同期比3.1%増の1573億円である。
「その他」(SDメモリカード、USBメモリなどのリテール向け製品と、Sandisk向け売り上げ(キオクシアとSandiskの合弁会社経由))は全体の10%と最も少ない。売上高は前期比0.3%増、前年同期比14.1%減の465億円である。
用途別(アプリケーション別)販売実績の四半期推移(2024会計年度第1四半期〜2025会計年度第2四半期)[クリックで拡大] 出所:キオクシアホールディングス(2025年11月13日公表の連結決算説明スライドから)2025年10月〜12月期(2025会計年度第3四半期)の業績見通しは、大幅な増収増益である。売上高が5000億円(前期比11.5%増)〜5500億円(同22.7%増)、営業利益(Non-GAAPベース)は1000億円(前期比14.7%増)〜1500億円(同60.6%増)とかなり強気だ。
需給バランスが供給不足に傾くことにより、全ての用途で販売単価が上昇すると予測する。売上高をけん引するのはスマートフォン向けとデータセンター向け、ハイパースケーラ向けである。
(次回に続く)
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