日本高周波は「マイクロウェーブ展 2025」(2025年11月26〜28日、パシフィコ横浜)に出展し、開発中のミリ波、テラヘルツ波パワーメーターなどを展示した。産総研の技術を活用した独自の3次元(3D)吸収体で、広帯域かつ正確な検出ができるという。
電磁波の応用技術を用いた製品開発などを行う日本高周波は「マイクロウェーブ展 2025」(2025年11月26〜28日、パシフィコ横浜)に出展し、開発中のミリ波、テラヘルツ波パワーメーターなどを展示した。
展示したのは、空中に放射されるミリ波、テラヘルツ波(100G〜1THz)を高精度で測定できるというパワーメーターだ。最大の特長が、産業技術総合研究所(産総研)の有する電磁波吸収体の技術を活用した、独自の3次元(3D)吸収体をセンサーに採用することだ。
独自の3D吸収体は、低熱容量、高帯域、99%以上の高吸収を実現。金属アンテナ式の従来品と比べ、より広帯域を検出できることに加え、測定距離が変動しても検出値が変動しない、正確で再現性のある測定ができるという。
今回の展示ではデモンストレーションも行っていた。基本的な構造などは完成していて、製品化に向けて調整などを進めている段階だという。日本高周波の担当者は「テラヘルツ波の一般化自体はまだ先だと思われるが、6Gの登場などに向けて、いちはやく対応したい」と語っていた。
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