モビリティ向けではハイエンドEVでの使用を想定し、最大22kWの出力に対応するシングルステージOBCのリファレンスデザインも展示した。
現在、自動車の電動化が進む中で、車載電装品の数は増え続けている。一方で車両のスペースは限られているので、従来のガソリン車にはなかった機能を極力小さなスペースに納めなくてはいけない。OBCについては「シート下に配置したい」といった要求も多いといい、単に体積を小さくするだけでなく、薄型化も重要になっている。特にハイエンドEVでは一般的な6.6kWクラスを超える高出力化も進んでいて、設計難易度は高まっている。
展示したリファレンスデザインは、韓国のエレクトロニクス企業であるSolutionXと共同で開発したものだ。パワーモジュールに加えて、車載用マイコン「AURIX」、ゲートドライバーIC「EiceDRIVER」など周辺デバイスもインフィニオン製品で構成した。説明員は「顧客がSiCパワーデバイスを使いやすくなるよう、モジュールだけでなく、周辺デバイスも含めてサポートしていきたい」とした。
このリファレンスデザインでは、ディスクリートではなくモジュールを用いることで、システム全体を小型化。回路構成についても力率改善(PFC)段とDC-DC段を分けたツーステージ構成ではなく、それらを統合したシングルステージ構成を採用し、部品点数を削減した。ツーステージ構成では背の高いバルクコンデンサーが必要になるのに対し、このリファレンスデザインでは積層セラミックコンデンサー(MLCC)を用い、全体を薄型化した。
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