今回の業績を受け、2026年3月期の通期業績予想を売上高1兆6000億円(前年比5.1%増)、営業利益1010億円(同6.9%増)に上方修正した。
代表取締役会長でCEOの貝沼由久氏は「これまで何度も挑戦してきたが、超えることが出来なかった営業利益1000億円超えの節目を、やっと超えることができそうだ。これが今回の最大のメッセージだ」と語る。「タイバーツ/円為替は短期間で円安傾向に進んでいる。通常だと為替の影響で収益力が左右されてきたが、それを乗り越える体力がついてきた手応えがある」と続けた。
セグメントの中でも特にPTの成長が目覚ましく、AIサーバ、ヒューマノイドロボット、商用ドローン、完全自動運転、ニューモビリティーといった注力5分野を中心に需要が拡大していて、12月のベアリング生産数は3億5000万個に至ったという。「2026年3月期第3四半期のベアリングの平均月間生産数は3億2000万個程度だったが、同第4四半期は3億5000万個まで引き上げる。2027年3月期の利益は10%程度上昇する予測だ」(貝沼氏)
SEに関しては「アナログ半導体の領域ではエイブリックが非常に好調だ。一方、MMIセミコンダクター滋賀工場(滋賀県野洲市)のパワー半導体生産の本格稼働はもう少し時間がかかる見込みで、エイブリックがソシオネクストから取得した小型超音波診断装置の技術は、これから本格展開に入る。状況はまちまちで、全体で見ると2026年3月期第4四半期は横ばいになると思われる」(貝沼氏)とする。光デバイス、機構部品は「当初の予想通りに終了した」と述べた。
2026年1月に発表した、ミネベアパワーデバイスによるサンケン電気とのインテリジェントパワーモジュール(IPM)事業での協業については、2031年3月期に100億円の売上増を想定しているとした。
ASは「中国が日本勢にとって厳しいマーケットになったことや、Nexperiaの半導体出荷停止などさまざまな逆風が吹いた。しかし逆風の中でも、165億円の通期営業利益予想を出せていて、実力がついてきたと考えている」とした。
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