米国の太陽電池パネルメーカー、Evergreen Solarが倒産法第11章を申請した。米国の製造工場の稼働は一時的に停止するものの、中国での製造は今後も続けていくという。
かねてから経営難に陥っていた米国の太陽電池パネルメーカーであるEvergreen Solarは2011年8月15日、米国連邦倒産法第11章(チャプター11)の適用を申請したと発表した。
Evergreenは、組織改革の一環として、欧米で約65人の人員を削減するとしている。また、米ミシガン州ミッドランドにある、同社のフィラメント製造工場の稼働を一時停止する。
一方でEvergreenは、市場の需要に応じて、中国の武漢に置く製造工場の稼働は続けるとしており、同工場での製造計画や資金の調達などについて、投資家と討議を重ねているという。
Evergreenは2011年1月、マサチューセッツ州デブンスの製造工場を閉鎖すると発表した。これにより、約800人が解雇されることになった。報道によると、同社は、工場の閉鎖を発表する前に、マサチューセッツ州から数百万米ドルに相当する助成金と税金の優遇措置を得ていたという。
Evergreenでプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるMichael El-Hillow氏は、「当社はチャプター11による再生手続き中も、技術開発ならびに製造工場の稼働は続けていく。当社に部品を提供するサプライヤーやベンダーに対しても滞りなく支払いをする」と述べている。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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