ZigBee Allianceは、LED電球やセンサー、スイッチなどを無線で連携させるためのプロファイル「ZigBee Light Link」の策定を進めている。インターネットに接続されたタブレットPCやスマートフォンを使ってこれらの機器を制御することも想定する。
ZigBee Allianceは、LED照明制御を対象にした新しい無線通信プロファイル「ZigBee Light Link」の開発を進めていると発表した。「照明を対象にした業界初の無線ネットワーク規格だ」(ZigBee Alliance)という。
LED電球やLED関連機器、センサー、タイマー、スイッチを無線で連携させるためのプロファイルである。このプロファイルに対応したデバイスであれば、インターネットに接続されたタブレットPCやスマートフォンを使って制御できるという。他のZigBee規格と互換性があるため、既に宅内に導入されているZigBee対応機器と連携・共存する。
現在、同Allianceの参加企業のうち、General Electric(GE)やGreenwave Reality、OSRAM Sylvania、Royal Philips ElectronicsといったLED照明を手掛ける大手企業が策定に取り組んでいる。策定作業が完了する時期は公表していない。
スマートフォンやタブレットPCの普及を背景に、宅内のさまざまなデジタル家電や白物家電をこれらのモバイル機器で制御しようという提案が相次いでいる。例えば、エレクトロニクスの総合展示会「2012 International CES」では、スマートフォンやタブレットPCをデジタルテレビのリモコンとして使ったり(関連記事)、スマートフォンで遠隔から操作できる洗濯機/乾燥機などが展示されていた(関連記事)。
前述の通り、ZigBee Light LinkもスマートフォンやタブレットPCを使った機器制御を想定しており、同AllianceのChairmanであるBob Heile氏は、1月4日に発表したニュースリリースで、「このプロファイルによって、利用者は自宅のどこからでも、また仕事場にいようが休暇に出かけていようが、照明を簡単な方法でコントロールすることが可能になる」とコメントを寄せている。
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