エレクトロニクス業界の年明け最初の大イベントである「International CES」が閉幕した。今回の展示から読み取れる消費者向け機器市場の新たなトレンドを写真で紹介しよう。
世界最大の消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「2012 International CES」(米国ネバダ州ラスベガスで2012年1月10〜13日に開催)が閉幕した。本稿では、今回のCESの展示から、2012年の消費者向け機器市場において確実に身近な存在になると思われる新たな10のトレンドをフォトギャラリーの形式で紹介しよう。
スマートフォン市場には、新たなモバイル向けOSが参入する余地があるかもしれない。Samsung Electronicsの「Focus Flash」をぜひ手にとってもらいたい。軽量化と高速化を実現しながら、デザインも洗練されている。この機種には、Microsoftのスマートフォン向けOSの最新版「Windows Phone 7.5」(開発コード名「Mango」)が搭載されている。
Googleは、屋内マッピング技術を披露していた。
皆さんの携帯電話機のGPSは、建物の中でも位置情報を教えてくれるだろうか? 英国の半導体ベンダーであるCSRが発表した新型GPSチップを搭載する携帯電話機(写真中、左側の端末)は、ユーザーが現在、CESの会場であるラスベガス・コンベンションセンターのどのブースにいるのかを示している(参考記事:つながる広がる位置情報、あなたの機器に測位技術が載る〜建物の中で役立つ無線LAN測位)。一方でAppleの「iPhone」(右側の端末)は、同会場をストリートビューで表示することしかできない。
タブレットPC用タッチペンの性能が著しく向上している。
テレビの画面にも、エラーメッセージが表示されるようになるとは……。
ソニーのブースには、Google TV対応テレビが展示されていた。Windows搭載PCに表示されるエラーメッセージには慣れているが、テレビにまで表示されるとうんざりするのでは?
近距離無線通信技術「Bluetooth」の低消費電力規格である「Bluetooth Low Energy」がさまざまな製品に組み込まれていく。
今後のスマートフォンは、BluetoothとBluetooth Low Energyの両方に対応していく可能性がある。Bluetooth Low Energyを搭載した心臓モニター(写真下)は、同低消費電力規格とBluetoothの両方を搭載した携帯電話機と直接通信できる(参考記事:電池1個で30日間稼働できる心臓モニター)。
水中でも使えるタブレットPCが登場する。
東芝は、水を張った水槽の中にタブレットPCを沈めて展示し、注目を集めていた。このタブレットPCは、IPX7準拠の防水性能を備え、Bluetoothと無線LANを搭載する。水深約1mまでであれば、30分間は機能を維持できるという。同社は実際の用途として、キッチンや浴室での使用を想定している。
価格が100米ドルを下回るタブレットPCの存在については既報の通りだ(参考記事:低価格タブレットの先駆けに、 Android 4.0搭載品が99米ドルで登場)。
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