Android関連のミドルウェアやリアルタイムOSを手掛けるグレープシステムはESEC 2012で、3つのテーマを打ち出す。Android端末からの直接印刷や、高速組み込みデータベースなどを見せる。
2012年5月9〜11日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第15回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2012)」が開催される。
ESEC2012の開催に先立ち、アイティメディアが運営するエレクトロニクス系3メディア、@IT MONOist、EE Times Japan、EDN JapanではESECの特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを多数紹介していく。
今回紹介するのは、Android関連ミドルウェアなどの開発/販売を手掛けるグレープシステムの出展内容だ。ESEC2012、来場前の情報収集に役立ててほしい。
グレープシステムの出展内容は3つにまとめられる。1つ目はAndroid関連ソリューション、2つ目は最新マイコンに対応したリアルタイムOSやミドルウェア、そして3つ目はハードウェアを含むリファレンスデザインだ。それぞれ複数のテーマで幅を持たせた。
「普及が進んでいるスマートフォンやタブレットに対して、付加価値を高めてシステムに組み込んでいただくための高性能なミドルウェアや周辺機器連携ソリューションをご提案します。小型、高性能、低価格化が進む最新ARMマイコンに対して、長年取り組んでいるリアルタイムOSやミドルウェアをいち早く対応させてご提供します。短期間・低コストでの製品開発ニーズに応えるため、ハードウェアのリファレンスデザインを用意し、必要なソフトウェアを移植済みの状態でご提供します」(グレープシステム)。
Android関連ソリューションでは3つのテーマに沿って展示する。まず、標準のAndroid環境では不足する業務/インフラシステム構築に必要となるミドルウェアだ。Android向けミドルウェア「Inervit XE(データベース)」や「Inervit GE(ギャラリー)」「Foxit PDF SDK(PDF表示エンジン)」の他、Androidダイレクト印刷ソリューション(Wi-Fi印刷、流し込み印刷)、Android 周辺機器連携ソリューション(OpenAccessory対応、USBホスト対応)を展示する。
「Windows 7」や「Mac OS X」にはOS標準の印刷フレームワークがある。一方、Androidにはいまだ実装されていない。そこで、同社はAndroid端末から直接印刷するためのプリントシステムを用意した。ESC/P-R対応プリンタとPictBridge対応プリンタに向けて、無線LAN経由とUSB直接接続という2種類の印刷が可能になる。
最新マイコンに対応したリアルタイムOSやミドルウェアとは、リアルタイムOS「ThreadX」のマルチコア対応版OS「ThreadX/SMP for Cortex-A9 MPCore」を指す。
ハードウェアを含むリファレンスデザインでは、ARM Cortex M4(STM32F4)対応「GR-USB/HOST」「GR-USB/DEVICE」「GR-SD」の他、動画音声通信システムリファレンスデザイン「InstaVoIP」やQRコードエンコード・デコードライブラリ「GR-QR」などのソリューションを見せる予定だ。
会期 | 2012年5月9日(水)〜11日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(11日(金)のみ17:00終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
グレープシステム | ブースNo.:西1-74 |
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