Qualcommはさらに、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)への取り組みとして、IoT関連技術をオープンソースで提供することを目的とした非営利団体AllSeen Allienceが提唱する、デバイス間の通信のためのソフトウェアフレームワーク「ALLJoyn」のデモを披露した。なお、同団体には、Qualcommの他、パナソニック、LG Electronis、シャープ、Silicon Imageなどが参画している。
ALLJoynは、PCやデジタルデバイスになじみの薄い分野でも、IoTデバイスを実現しやすいよう、デバイス通信やコントロールの仕組みを定義するもの。このALLJoynに対応したデバイスは、無線LANやBluetooth、電源ラインなどを介して1対1で接続され、状態の通知や制御が行えるようになるというもの。同デモブースでは、電源ラインを通じて照明の色や明るさを変えたり、冷蔵庫のドアが開けっ放しになっていれば、テレビやタブレット端末に警告メッセージを表示させたりする様子が披露された。
また、同様の技術としてパナソニックなどがサポートを表明している無線LANを利用した音楽ストリーミング技術「AllPlay」を使い、スマートフォンから音楽を任意のスピーカーに出力するデモも披露。同デモでは、スマートフォンなどのデバイスがマルチストリーミングに対応していれば、一度に複数の部屋のスピーカーを鳴らしたり、部屋ごとに別々の音楽を再生したりするデモを行い、同社のSoCを採用することで、IoTデバイスやエコシステムの構築が容易になるとアピールした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.