共同研究グループは、電子とプロトンの移動タイミングを調整するため、人工マンガン触媒にプロトン受容能力の大きい塩基を添加した。これによって、人工マンガン触媒であっても、中性環境における水分解活性は、塩基が存在しない場合と比べて15倍となり、強アルカリ環境で得られる値の60%まで到達することが分かった。
今回の研究成果によって、電子とプロトンの移動タイミングを調整すれば、酸化マンガンを用いて、中性の水を分解して電子を取り出すことができ、クリーンな水素製造や有機燃料の製造につながるとみられている。
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