2015年に発売予定の「Jaguar XE」は既に、ヘッドアップディスプレイを搭載し、Wi-Fiスポットとしても機能する。音声命令に対応する他、「iPhone」とAndroidスマートフォンに同期させることもできるという。
Tomar氏は、「エネルギーハーベスト(環境発電)用のセンサーを搭載したシートを搭載するモデルもある」と説明した。ただし、同氏は、プリンテッドエレクトロニクスを適用した車載アプリケーションを多用することに関しては疑問も感じているようだ。
Jaguar Land Roverの標準モデルには、70以上のECU(電子制御ユニット)が搭載されている。プレミアムモデルの場合、搭載されるECUは100を超える。複数のリアルタイムOS(RTOS)を動作させるために必要なコードは約550万行に上るという。Tomar氏は、「複雑さは航空宇宙のレベルに達している」と述べる。
「これらのサブシステムをすべて接続するために車に搭載されるケーブルの重量は、50kgに上る。これは、女性1人分くらいの重さだ。ケーブルを伸ばした長さは6kmに達し、3000ユーロ(約44万円)のコストがかかる」と指摘している。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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